【知っておきたいアイヌの魅力】ゴールデンカムイの世界・アイヌ文化について~アイヌ文化の思想と動物観編~ - 大学生の下剋上勉強法

【知っておきたいアイヌの魅力】ゴールデンカムイの世界・アイヌ文化について~アイヌ文化の思想と動物観編~

アイヌ

(※この記事でわかること)
この記事では、アイヌ文化の思想と動物観について、わかりやすくまとめてあります。

はじめに

みなさんこんにちは、たいやきです。

みなさんは、アイヌ文化の思想について、考えてみたことはありますか?

実は、この思想という部分が、アイヌ文化の特色の1つとして重要だったりします。

思想、さらにはその動物観という部分から、アイヌ文化の特色をおさえておくと、アイヌ文化のまた深い魅力に気づくことができるはずです。

なお、この記事をまとめるにあたって、以下の「モノから見たアイヌ文化史」を参考にしています。

ぜひ、読んでみてくださいね。

アイヌ文化の思想

アイヌ文化の思想から、その特色について考えてみたとき、なかでも魂送りや動物儀礼、または特徴的な動物との関係史を基盤として形成された独特の動物観と、和人とは異なった物質へのアプローチにみられるような、モノに対する独特の価値観が大変重要です。

①魂送り

アイヌの魂送りとしては、子クマ飼育儀礼である「イオマンテ」が有名ですが、そのようなアイヌの魂送りの思想の源流は、縄文時代における貝塚にみることができます。

特に、縄文早・前期における貝塚のなかには動物遺体特にシカやイノシシ、イヌなどが特殊な出場状況を示す場合があり、当時はゴミ捨て場と墓地が兼用されていた可能性が高いとされています。

また、縄文中期以降になると、全国的に墓地と貝塚が分離して営まれるようになる現象が確認されるようになり、この時期以降貝塚は単なるゴミ捨て場としての性格を帯びるようになったと考えられます。

しかし、北海道太平洋側の噴火湾東沿岸地域では続縄文期・擦文期まで貝塚に墓地が営まれ、本州とは異なった変遷をたどります。

加えて、動物儀礼自体に関しては本州で以南では弥生時代以降における農耕社会の成立と共に下火になりますが、北海道内ではアイヌ文化期に至るまで継承されます。

このような点も、本州とは異なっている点として指摘できるでしょう。

このように、アイヌの魂送りの思想は、縄文時代から続く文化であるとともに、本州の人々が農耕社会の成立以来忘れてしまった文化であると評価できます。

②動物との関係

先述したように、アイヌの人々の特色の1つである魂送り、または動物儀礼の思想は、主に縄文時代以来継承してきたものであると同時に、農耕社会の成立と共に本州の人々が忘れてしまった文化です。

また、アイヌの人々は主に対和人毛皮交易のための狩猟を通して、本州の人々は異なった動物との関係史を形成していて、この点がアイヌの人々独特の動物観の形成に関係している可能性があります。

 特に、近世におけるアイヌの人々は、アムール川下流域におけるサハリンの諸民族との交易を通して送られてくる「山丹交易品(中国産の綿製品、ガラス玉)」に加えて、自らが狩った動物の毛皮などを「軽物」として献上していました。

「軽物」に関して若干触れると、熊皮や熊肝、キツネ・テン・カワウソ・ラッコなどの毛皮、または矢羽根用鷲羽などが該当し、19世紀における蝦夷地では、これらが主な松前藩の収入源でした。

また、アイヌの人々が強く信仰していた動物として、空ではシマフクロウ、陸では熊、海ではシャチを挙げることができますが、先述したような、アイヌの人々が「軽物」として狩猟の対象とした動物は、彼らが魂送りの対象とした動物でもありました。

この点において、縄文人達にとっての魂送り・動物儀礼の対象が、主にシカやイノシシ、またはイヌなどであったのに対し、アイヌの人々にとってはそれらとは大きく異なっていたこと、加えて、その変化には対和人との毛皮交易が大きく影響していることを読み取ることが可能でしょう。

このように、アイヌの人々は和人との毛皮交易を通して、縄文時代由来の魂送りの思想を変容させながら継承していたといえます。

③モノに対する独特の価値観

アイヌ文化における特色は、先述したような動物観以外にも、同じ物質を用いながら、和人とは異なった利用方法をとっていたといった点にも見ることが可能です。

特に、アイヌの人々は権威を表現する際、主に玉・鏡・刀剣を用いました。

しかし、和人社会では、玉はほとんど使用されることがなく、鏡は宗教儀礼にのみ、刀剣に関しては武家社会にのみ用いられたため、アイヌと和人の間では権威の表現に大きな差異が存在していたといえるでしょう。

また、食膳具に関しても、アイヌの人々は漆器を宝物として扱い、陶磁器を使用せず、坏や膳、行器などはあくまで酒儀礼の道具として使用していました。

このような点からも、アイヌの人々が和人とは大きく異なった思想を持っていたことが窺われますね。

おわりに

みなさん、いかがでしたか?

アイヌ文化の特色としては、主に和人との交易を通じて変容させながらも、もとは縄文時代に源流を求めることができる魂送りの思想や、他にも和人とは異なった方法で物質へとアプローチを行う点に表現されるような、独特のモノに対する価値観などを挙げることができます。

様々な比較を試みることで、アイヌ文化の特色が浮かび上がってきますね。

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