【元考古学専門修士卒が教える】西洋における考古学のはじまり - 大学生の下剋上勉強法

【元考古学専門修士卒が教える】西洋における考古学のはじまり

大学生の勉強

(※この記事でわかること)
この記事では、世界における考古学のはじまりについて、簡単に説明しています。

はじめに

みなさん、こんにちは、たいやきです。

みなさんは、考古学という学問を知っていますか?

考古学とは、主に地中深くに眠る埋蔵文化財を発掘調査によって入手し、それらの分析から過去の社会や環境について考察する学問です。

今回は、そんな考古学の、特に西洋におけるはじまりについて見ていきたいと思います。

ウィンケルマンについて

まず、重要な点として、基本的に考古学の祖と呼ばれるのはドイツのJ.ウィンケルマンという人です。

彼は、18世紀において、美術を学問として取り入れました。

今では、美術史学という学問がありますが、過去では存在しなかったのですね。

また、彼は作品の観察を大切にし、シンプルな作品が多い「古代美術」を研究して生まれた様式概念を導入したことでも知られている人物です。

考古学は、美術との関わりから生まれたと考えてもよさそうです。

その後には新古典主義が発展していき、19世紀には「ミロのヴィーナス」の発見により、美術考古学が主流となり、あわせて美術史学も誕生していきました。

シュリーマンについて

また、ドイツのH.シュリーマンが1880年、ギリシャの都市オルコノメスの発掘で新石器時代の土器片を発見した点も重要です。

この点から、先史考古学と、その後の時代を対象とする古典考古学との継続性が証明されました。

特に、シュリーマンといえば、「古代への情熱」が有名ですね。

モンテリウスについて

さらに、O.モンテリウスも重要な人物です。

モンテリウスは、1882年「考古学的方法」として、考古資料の形態の変化を十分観察すると、種の進化のように形態の進化が技術史においても認められることを発見し、資料を発展順に並べる方法を提唱しました。

これによって、「もの」を観察することで相対的に年代を割り出す形式学的方法が考古学で大変に重視され、用いられるようになったんですね。

これは、ダーウィンの進化論に影響を受けて成立したもので、文献のない先史研究に大きく貢献しました。

20世紀以降の展開

このように、西洋における考古学のはじまりには、主に3人を重要人物としてあげることができます。

なお、その後、20世紀には発掘方法・分析方法が精密化し、もともと行われていた放射性炭素14年代測定法、年輪年代法、花粉分析に加えて、層位学的発掘方法やGPS考古学、保存科学などが行われるようになりました。

これらの新しい調査方法によって、遺跡や遺物の保存やその研究対象だけではなく、それを取り巻く環境についてもより詳しく知ることが可能になりました。

さらに、美術史、考古学、碑文学、文献学等の伝統的な方法と組み合わせることにより、より一層多くの情報が得られるということが指摘されるようになりました。

今では、文理融合、または学際的な研究が唱えられていますね。

このような流れは、日本考古学でも同様です。

そして、西洋考古学の現在は、美術史と文献学の研究者を中心として地中海研究を行う「大陸学派」(考古学的)と、人類学から派生した研究方法と現代的なフィールドワークの技術を用いて行われ、GIS考古学と呼ばれる「アトランティック学派」(先史学的)が接近し、共同作業を行っています。

さらに、近年地球環境への関心と1980年代から活発になったグローバルヒストリーの観点から、文化・社会の構造と自然環境との関係を分析する新しい流れが認められています。

おわりに

みなさん、いかがでしたか?

意外と古い考古学の学問としての歴史。

このような西洋の流れと日本での流れを比較してみても、面白いかもしれませんね。

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